親知らずは皆が皆、必ず生えるわけではありません。実際、親知らずが上下4本生えている人は、日本人成人でおよそ半分くらいだそうです。しかし、古代では、ほとんどの人に上下4本の親知らずを含んだ32本の永久歯が生えていたと考えられています。現代人の永久歯の数が減る傾向にあるのは、一説には顎が小さく変化してきた『人間の進化』と深く関係があると考えられています。古代人の食事は硬い物が多く、顎の力が必要とされてきましたが、火を使って調理するようになり、食事が次第に軟らかくなったことで、顎が徐々に小さく変化し、親知らずを含んだ32本の歯が顎に収らなくなり、生えなくなったといわれています。
2017.12.05